昨年から新しい通所サービスがスタートしていました(別名デイホスピスとも言うそうです。いやな響きですが)。
対象となるのは、難病やがん末期で、介護度の高い方です。サービスは、入浴、排泄、食事等の介護や日常生活上の世話及び機能訓練だそうです。
これは以前まで俗に言うデイサービスを利用することが難しかった40-60代の、難病や末期がんを患っている人への対応のようです。
背景には療養型病床の見直しなどもあり、在宅療養を国が推進していくための政策のひとつでしょう。
昨年の診療報酬改定時には、在宅療養支援診療所や地域連携パスの促進くらいしか知りませんでしたが、国は着々と在宅医療・在宅介護への道を進んでいると感じました。
今回初めて知った療養通所介護自体は、1回の負担金が1,000円-1500円程度です。でもこの施設の定員は5名までであったり、配置職員の多さなどから、対象者をカバーできる施設が運営されるのか疑問です。
本当に、今後は自宅でのターミナルケア(終末期ケア)や慢性疾患の療養等にシフトして行くのでしょうか。
今後ますます富める人とそうでない人で、ターミナルケアの質に大きな差が出てくると感じました。
これからの医療は、現在のようなターミナルケアが必要な患者を減らすために、予防医療(最近はよく聞くようになりましたが)と慢性疾患をうまく管理するプライマリーケアの充実が、必要になると思います。そして今の高齢者とは違う、より健康で元気な高齢者を生み出す環境ににしなくてはならないと思いました。
関連サイトhttp://www.jvnf.or.jp/blog/
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