鳥取大学医学部付属病院の看護師大量採用に対する県内の病院からの批判に、同病院は理解を訴える。
鳥大病院は今春、約110人を採用する方針で、2008年度までに約580人に増員する計画を前倒しで達成できそうだ。
「敷居が高くなっていたので、あらゆる面を見直した」。看護部長の早川幸子は人材確保戦略の効果を強調した。
本年度の採用に当たってはプロジェクトチームを設置。県出身者が多い関西、山陽の看護学校で説明会を開いたり、日曜を含む二日間に採用試験日を増やすなどの対策が功を奏した。
早川は「今年は確保できたけど、むしろ次年度が難しい」と気を引き締める。
鳥大病院は、内定者になじんでもらおうと国家試験対策セミナーを開いた。合格にちなんだ五角形の鉛筆をプレゼントしたところ好評だったという。また07年度中にはスタッフ向けに24時間保育を始める予定だ。
「働く人に満足してもらえる環境をつくらないと」。人材不足解消に本当に必要なのは、「目標とされる現場づくり」ではないだろうか。(日本海新聞)