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HIP病院広報塾
組織の「かたち」とは?

まず、組織における「かたち」とは何か?です。

すべての組織には、一番上位の概念に組織活動の目的があるはずです。それは通常、「理念」という言葉に置き換えられているケースが多いですね。
しかし、その最も大事な組織活動の目的=「理念」を現す表現が、お隣の病院とそっくり。なんて事はありませんか?(もし、そうだとしたら、第三者機能評価の責任かな〜って思うのは、僕だけでしょうか?)
それを解く鍵は、その組織の歴史の中にあると思います。
創業者がどんな思いで病院をつくったか?また、これまでどのような事を行ってきたか?です。まさにこれこそが、組織を構成する上で、一番大切な要素であるとHIPは考えてきました。

そして次の階層には、上に述べた組織活動の目的を実現するために、どの領域で組織活動を展開するのか、また、提供するサービスが何であるか?という概念が必要です。
さらにこの階層には、付属するモノとして組織活動を展開するための事業構造。即ち、商品・サービスを生産するための構造と、商品・サービスを流通・販売するために構造の二つがあるように思います。
これら活動の領域、提供するサービス、提供するための構造、流通・販売するための構造は、一般的にはビジョン又はビジネスモデルという言葉で、置き換えることができるかと思います。
医療制度の流れを考えると、非常に今日的な、病院の経営者の皆さんに最も関心のある概念階層ではないかと思います。

そしてこのビジョンを実現させるために、必要な戦略。具体的には組織活動を推進するための組織機能ですね。
それには、職員の行動規範、目標管理、人事評価、教育・採用、福祉厚生など、こういったものがあるかと思います。

このような概念が、上位から三角形の広がりを持つ階層構造を持ち、下位概念へときちんと整っている。それが組織の「かたち」であると思います。

では、組織の「かたち」とはこういうものだと仮定したうえで、次に、いかにして病院はその「かたち」を手に入れるか、です。

どのように「かたち」を与えるか?

まず、第一に必要な作業は、理念・ビジョン・戦略の各階層ごとに、個々の概念&事象を細分化することからはじめます。この作業がいい加減だと、後の工程に大きな影響を与えるので、細心の注意が必要です。
その次に、それぞれ細分化された一つひとつの概念の単位を、理念、ビジョン、戦略という上位概念と下位概念に階層的に並べ替えます。その上でさらに、階層横断的にグループ化する作業を行います。
(う〜ん。何だか言葉遊びみたいですね。分かりにくかったらごめんなさい。)

グループ化された個々の概念には、上位と下位の概念の間に帰納(so what?)と演繹(why so?)の関係が成立するはずです。
(なんだ、それ?っていう声が聞こえてきそうですね!確か昔、中学の数学の授業で証明か何かで習いませんでしたか?3つ点を▲に並べて、なぜならば、とか、故にとか!そうそれです。)
それを繰り返して精緻化することによって、誰もが納得できる構成に組み直します。

そして最後に、先程の細分化された一つひとつの単位に、適切な概念と、誰にでも解る言葉を与えることによって、初めて組織というものが目に見える「かたち」を表してくる。このことによって、組織というものが、より論理的に、誰にも解りやすい目に見える「かたち」を顕わすと、HIPは考えます。

但し、一つだけ気をつけていただきたいことがあります。
各概念の階層間の開きが大きすぎると、即ち、演繹や帰納に無理があると、その「かたち」は人々の理解を超えてしまいます。結果、絵にかいたモチ。
それを避けるには、その間に違う概念、違う階層を放り込むこと。そうしないと、かたちが壊れてしまい、言っていることと、やっていることが違うじゃないかということに、陥ってしまいます。そこを特に注意していただきたいと思います。

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