こうした前提のうえで、「伝える」ための技術が必要になってきます。
私どもは、その伝える技法として、PRという考え方に基づき組み立てています。
さて、PR=Public Relationとは?
言うまでも無く、Public=公衆との、Relation=関係づくりです。
情報を一方的に伝え、商品等の販売を目的にした宣伝や広告ではありません。最終的な目的は、より良い「関係」作りです。
さらに、そのPRを支える技術として、病院の特殊性を勘案しながら私どもが取り入れてきたものとして…
まず、これは病院の情報の特性である、小ロット多品種への対応から取り入れたのがオンデマンド印刷です。
皆さんも少部数の印刷がいかに割高であるかは、実感値でご存知ですよね。私たちHIPは比較的早い時期から、高速のレーザープリンターと、大判のインクジェットプリンターの導入を提案してきました。
ただ、現実は大判のポスター出力の頻度はそれほど多くないため、弊社で出力し、宅配便で翌日配送のスタイルを取っていますが。
表現制作物の再現性とスピードへの対応として、デザインのフォーマット化に取り組んできました。
情報の目的、種類によって、例えばポスターのデザインにおいて3種類程度のフォーマットを予め決め、そのフォーマットルールに則り再現していくというものです。
このことにより、簡単な表現制作物は、職員の皆さんがお作りになっても、プロのテイストに近いものが制作できます。
次に、表現素材の再利用、専門用語でOne source, Multi useです。
弊社ではコピーライターやカメラマン等との著作権管理の問題を、予め契約いただく時に、これら著作権者と申し合わせを行い、文章、デザイン、イラスト、写真といった表現素材をデジタル管理し、高価な表現素材を、さまざまな媒体に再利用することを可能にしています。
最後に、HIPでは、ある時期から弊社で制作したすべての広報表現物を、顧客毎にデータベース化し、専用ウェブサイトにPDFというファイル形式でアップロードする形式を取り入れています。
このことにより、過去の表現物に加筆修正が必要な場合は、病院から弊社の担当者に電話一本お掛けいただくと、速やかに訂正し、訂正されたデータをPDF化し、病院の専用ウェブサイト画面にアップロード。もし、病院に先程お話した、オンデマンド印刷機があれば、院内何処からでも速やかに出力してご利用になることが可能になっています。